第1回智積院写真コンテスト 結果発表

「第1回智積院写真コンテスト」に多数のご応募をいただきましてありがとうございました。
厳正なる審査の結果、以下の方々が入選されました。
審査員のビジュアルアーツ専門学校学校長 村中修氏の選評と併せてご覧ください。

総評

 「百花繚乱」のテーマのもと、今回160点あまりの応募作品を審査させていただきました。
 それぞれが非常に力のこもった作品であったと思います。応募期間の関係か、紫陽花を
 テーマにされた作品が多くありました。
 もちろん良い作品も多くあり、選出には苦労いたしました。この紫陽花に限りませんが
 今回は主題と副題がうまく組み合わされた作品を選ばせていただきました。
 主題、つまり花と、副題、これは建物、風景、人物、動物、青空などであったりしますが
 組み合わさることでそこに物語が生まれ、作品に深みを与えてくれます。
 写真に力を与えてくれるのは見る人の想像力です。良い写真には物語があります。

 

入選作品

 最優秀賞 

タイトル「梅雨の晴れ間」
小川 真子
目にも鮮やかな緑と紫陽花の花。その重なりが奥に見える伽藍まで視線をいざないます。
左斜め上からの陽光がアクセントとなり、梅雨の晴れ間の一瞬を捉えた素晴らしい作品です。
 優秀賞 

タイトル「立夏の青鷺と黄菖蒲」
土屋 哲
黄菖蒲の配置も良く、まるで一幅の日本画を見ているようなまとまりのある作品です。
青鷺の羽ばたいた瞬間を捉えて見事です。
 優秀賞  

タイトル「あふれる青葉」
山田 和男
タイトル通りのあふれんばかりの青紅葉を広角レンズの特性を活かして凝縮されています。
葉の重なりによる緑の濃淡も画面に深みを与えてくれました。
 
 奨励賞  

タイトル「早い春」
田中 寛
金堂を背景に、満開の桜がチラホラと散っていく
春を感じさせる風情のある作品となりました。
 奨励賞 

タイトル「夏の華絶景」
古谷 宗信
夏空と百日紅の組み合わせが今夏の猛暑を思わせる見事な作品です。
また遠近感を活かしたダイナミックな構図も魅力です。
 奨励賞  

タイトル「その先は知られざる新緑界」
kiyura
磨き抜かれた廊下に写る夏の床紅葉。
廊下の陰影とシンメトリー(左右対称)の構図が静謐感を与えてくれています。
 佳 作  

タイトル「新緑の中の白蓮」
阿部 奈穂子
名勝庭園の鮮やかな緑を背景に、白い蓮に見立てた女性が大きく手を広げ
清涼感と共に開放感を感じさせてくれる作品です。
 佳 作  

タイトル「夏の紅葉回廊」
船本 武宏
浴衣姿の女性と相まって葉紅葉の緑が涼味ある空気感を感じさせてくれます。
小粋に夏を感じさせてくれる作品です。
 佳 作  

タイトル「お盆の蓮」
冨田 愛子
全体を少し暗めのトーンにされたことで蓮が存在感を増しました。
開花し、咲き誇り、散り、そして種子を残す。蓮の花に生命の輪廻を感じます。
 佳 作  

タイトル「花と山伏」
嶋崎 健之
護摩の火が大きく立ち上がった瞬間、その緊迫感とたおやかな花の対比が見事です。
 作品の展示は、平成30年9月末日から平成31年2月末日ごろまで
 総本山智積院 大書院 鞘の間で展示しています。
 入選作品のほか、全応募作品をデジタルフォトフレームにてスライド展示しておりますので
 皆様お誘い合わせの上ご参拝ください。
 尚、平成30年9月1日から「第2回智積院写真コンテスト」を開催しております。
 たくさんのご応募お待ちしております。